コンセプトは、楽しみながら学ぶ「エデュテインメント」
キッザニアは、メキシコやシンガポール、韓国など世界19カ国、24カ所で展開されている子ども向けの職業・社会体験施設です。日本では2006年にキッザニア東京、続いて2009年にキッザニア甲子園がオープンしました。
キッザニアのコンセプトは、「学び」と「楽しさ」を組み合わせた「エデュテインメント」。約3分の2の子どもサイズで作られたリアルな街の中で繰り広げられる本格的な職業体験を通して、子どもたちの真の「生きる力」を育むことをめざしています。
その他、農業や林業など施設から飛び出して実際の仕事現場でより本格的な体験ができる「アウトオブキッザニア」や、学校での事前・事後学習とキッザニア体験を組み合わせた「キャリア教育実践プログラム」、気象予報士体験やプロ棋士との対局など20種類以上の特別体験ができる、中学生向けプログラム「ジュニアチャレンジジャパン」など、様々な取り組みも行っています。
毎年、20名以上の新卒を採用!
キッザニア甲子園では、2015年度から毎年20名以上の新卒を採用しています。
主な仕事は、施設内に約60あるパビリオンでの子どもたちへの職業体験のサポートや保護者への対応です。入社後は、全体研修の後、各パビリオンに配属になり、OJT研修で子どもたちとの接し方やパビリオンの運営を学びます。
キッザニアでは子どもに対して大人と同様に接するので、言葉遣いはすべて丁寧語です。そういう意味では「コミュニケーションのプロ」でなくてはなりません。また、子どもたちに自立した行動を促したり、「何をどう学んでもらえるか」を教育的な視点で考えたりする場面も多くあります。
「楽しませる」という点ではエンターテインメント的な要素もある仕事です。子どもたちの反応は正直でダイレクトなので、目がきらきら輝く瞬間に出会えたときには言葉で表せないほどのやりがいが感じられます。
子どもとともに、自分自身も成長できる仕事
一人前のスタッフとして「デビュー」するには、いくつかのチェック項目があり、それがすべてできるようになるまで、先輩社員が丁寧に指導します。
入社1ヶ月後と3ヶ月後には、直属の上司ではない先輩社員に仕事の状況を相談できる機会も設けています。また、同期研修はワークショップ形式で、「エデュテインメントとは何か」などをテーマに仕事の意味を掘り下げて考える機会もあります。
キャリアアップをめざして入社数ヶ月でパビリオンリーダーやパビリオンマネジャーになるスタッフも多く、子どもとともに自分自身も成長できるキャリアアッププランが用意されています。
大学生のみなさんは、子どものころにキッザニア訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。キッザニアが東京の次の展開として「甲子園」を選んだのは、「都心から近く神戸や大阪方面からも訪れやすい」「甲子園は全国に地名が知られている」「西宮は‘文教都市’である」という理由からです。
ぜひ、子どものころの楽しい体験を次世代の子どもたちに繋いで、一緒に子どもの未来を育てましょう。
社員インタビュー

安堂敦美(2015年入社)
関西学院大学 教育学部 2015年卒業
私は大学時代、教育学部臨床教育学科で教師をめざしていましたが、教育実習で教壇に立ったとき、「本当に勉強を教えたいの?」と自問自答する自分に気づきました。すでに周りの友人たちは就職が決まっている時期。そこから民間企業への就職活動を始めたんです。「サークルで広報の仕事をしていたので広告業界もいいかもしれない」とか、将来への選択肢についていろいろ悩みました。
キッザニア甲子園はそんなときに合同説明会で出会いました。そして、「私は、勉強ではなく子どもたちに生きる力を教えたいんだ」と気づいたんです。瞬時に自分が活き活きと働いているイメージがわきました。
現在は入社4年目です。「デパート」パビリオンでパビリオンリーダーをしています。やりがいは、お客様のダイレクトな反応ですね。何度も来場してくれる子どもたちの中には、私の顔を覚えて会いに来てくれる人もいます。どうしていいかわからずとまどっている子どもがいたら「私が絶対に楽しませよう!」と思いますね。子どもたちには、仕事の楽しさや働くことの素晴らしさを伝えたいです。
子どもたちも仕事体験をするうちに丁寧語が少しずつ話せるようになったり、自立した行動が取れるようになったりすることが多く、何かを家に持ち帰って日常生活で継続してもらえたらと思っています。
これまで一番嬉しかったことは、入社2年目でMVPをいただけたことです。750人以上のメンバーの前で表彰していただき、嬉しくて泣いてしまいました。今後も、毎日の仕事を通して日々成長していきたいです。