人が人として、人とともに豊かに生きる
私たちは、児童福祉施設、障がい者福祉サービス、特別養護老人ホームなど高齢者・障がい者へのサービスを行っています。豊かに生きる権利は誰にもあります。どんな状況にあっても地域社会の中で大切にされ、生きがいを感じ、人生を豊かに生きてほしい。私たちはそのためのお手伝いをしています。
そういう意味では病院という場所も生活の場。入院生活であっても、毎日を心豊かに暮らせるよう音楽活動を取り入れたり、一泊旅行を企画するなど利用者さんに楽しんでいただく工夫をしています。近年では共働き家庭も増え、親を介護することが難しいケースも多々あります。「家で介護ができないから」とマイナスの理由でセンターに入所されるケースもありますが、私たちは、入所していただくことでその方もご家族も、みんなが豊かに暮らしていただければと考えています。
法人ができて55年経ちました。この仕事の魅力は、「人と人とのふれあい」だと感じています。感情表現のできない人とも心が通じ合えば、表現が現れてきます。介護は論理ではありません。「この人の人生に関与することでより人生を豊かに生きてほしい」という強い想いで、どれだけコミュニケーションが取れるかが大切です。
求める人材は「自分の人生も楽しめる人」
人の人生を豊かにするには、何より自分自身が人生を楽しんでいなればできることではありません。この仕事は、「仕事や人生を楽しんでいる」ことが、仕事に大きくいい影響を与えます。逆に楽しんでいないと、利用者さんと心を通じ合わせることはできません。
当施設では、職員がライフステージに合わせて仕事もプライベートも充実した人生が送れるよう、働きやすい環境作りに力を入れています。例えば、出産8週間前からとれる産休は現在20名以上の人がとっており、子どもが3歳になるまでは時短勤務も可能です。育児休暇も最大2年あり、父親の育休もOK。
また、介護で利用者さんを抱えるときに起きやすい腰痛を防ぐため、ベッドから椅子への移動の際に使うリフトを先進的に導入したり、スポーツクラブの会費の補助制度など、働く人が身体に負担をかけることなく健康的に働ける職場環境も大事にしています。
職員同士の人間関係も良好で、半額補助が出る職員旅行も毎年の楽しみです。30年以上勤続している職員も20名を超え、勤続40年という職員も少なくありません。親子2代で働く職員も多く、平均勤続年数は9年以上と定着率の高い職場です。
プリセプター制を採用した、安心の教育体制
新卒は毎年継続して全施設で15名ほど採用しています。入職前には3日間の教育研修で全法人の見学を行い、入職後は配属先で4日間の研修があります。配属先では現場で必要な知識やリフトの使い方、他職種との連携、職業倫理などを学びます。その後、半年から1年間は現場でOJT研修に入り、半年に一度、振り返りを行い悩み事などをシェアする「フォローアップ研修」も行っています。1年後からは一人前のスタッフとして仕事をしていただきますが、「プリセプター制」を採用しており、ひとり立ちした後も入社3、4年の身近な先輩にいつも相談ができる体制です。
介護の仕事は確かに大変なことも多いですが、自分の人生を豊かにできる仕事です。ここで、仕事を楽しみながら利用者さんとともに人生を豊かに生きていきませんか。興味を持った方は、ぜひ気軽に施設見学に来てください。
社員インタビュー

片岡ひかる(介護福祉士)
大阪保健福祉専門学校 2016年卒業
私は看護師である母の影響で、子どもの頃からずっと看護師になりたいと思っていました。大学入試で看護科への入学が叶いませんでしたが、「将来は障がい者施設や病院で働きたい」という想いはかわらず、大阪保健福祉専門学校に進学しました。
西宮すなご医療福祉センターに実習に来て、障がいのある人など意思が伝えにくい人の気持ちを汲み取る職員の方々に感動し、私もこんな素晴らしい人たちと一緒に働きたい!と強く思いました。実際に働いてみて、先輩方は利用者さんが伝えたいことを「?」がつくことなく、「◯◯さんはこう言ってる」と言い切れるのがすごいと思います。
現在、3年目に入りました。まだまだ知らないことも多いですが、利用者さんや先輩方のおかげで毎日楽しく仕事をしています。利用者さんが見せてくれる笑顔が何よりのやりがいです。将来は、そこにいるだけで周りが明るくなるような介護士になりたいです。そして、先輩方のように利用者さんの意思や表情を心で読み取れるようになりたいです。
私は看護師の夢が途中で介護福祉士に変わりましたが、今となれば介護士になって本当によかったです。
実は、私の母は、こちらで看護師をしています。これからも母と一緒に楽しく毎日働けたら嬉しいです。