国際社会でも注目される「非破壊検査装置」を開発する企業
当社は、西宮で1970年に創業しました。以来、「渦流探傷装置」や「画像検査装置」といった非破壊検査装置を開発しています。
安全性が重視される昨今、製品の欠陥・品質保証は企業の信用に関わる大きな問題です。また、品質の安定は企業のコスト削減や納期の短縮にもつながり、非破壊検査は国際社会においても重要視されています。当社は、製造メーカーの品質管理に技術力を発揮することで、安心安全な社会の実現に貢献しています。
当社の「渦流探傷装置」は、電磁誘導を利用した試験方法により金属の管や棒材、線材、部品などさまざまな金属部品を破壊することなく検査することができる装置です。目視では確認できなかった製品の不良を見落とすことなく、検査の精度と効率を向上させることができます。また、「画像検査装置」は、製品の表面の欠陥の検出に効果的です。製品によっては、「渦流探傷装置」による内面検査と「画像検査装置」による外観検査を組み合わせることで、品質安定化を実現することもあります。
長年の経験と実績による高い技術力により、あらゆる方法で特殊な基材や形状にも柔軟に対応できるだけでなく、測定項目もクライアントの品質基準に合わせてオーダーメイドで対応が可能です。
クライアントの「困っていること」に、開発力で応える
当社は、非破壊検査装置開発を通してクライアントの品質管理におけるさまざまな課題を解決してきました。「検査」と一言で言っても、その内容はさまざまです。新しい案件のたびにオーダーメイドで提案していますが、そのために必要なのは「知恵を絞る」こと。そして、何よりそのアイデアを具現化するための高い技術力が必要です。クライアントが「どこに頼んでもできなかった」という仕事が最終的に当社に依頼されることも少なくありません。私たちの強みは、ほかにない構想・提案力・技術力にあります。
また、開発した装置を納品した後もクライアントが使いこなせるまで二人三脚で関わっていくのも当社のスタイルです。仕事において一番大切なのは利益よりも「信用」。当社には専業の営業マンはいませんが、仕事への信用が次の仕事につながっています。
2014年からは2代目が会社を継承しました。2代目の社長である熊倉は、カメラメーカーの光学設計と製品化、大手電機メーカーでミラーレス一眼交換レンズの設計と量産化に携わり、事業の黒字化に貢献した実績があります。2012年に入社し、テックス理研の装置を導入しているお客さまを訪問し、現場ニーズの調査を行いました。これまでの装置機器開発の技術をさらにブラッシュアップさせた「デジタル渦電流探傷器」や「画像検査装置」の開発を手がけ、装置の高精度化を実現、操作性も容易にし、付加価値を向上させ市場を拡大しました。
製品づくりはチームプレー。テックス理研の人材への取り組み
私たちは、開発の仕事は団体スポーツと同じ「チームプレー」であると考えています。2016年には神戸大学名誉教授小島史男先生と共同研究がスタートしました。ほかにも日本最大の公的研究機関である(国研)産業技術総合研究所(産総研)とコラボした(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトとその後継プロジェクトも進行中で、同じ目標を持つ社内外の協力者を増やすことで、さらなる技術力の向上をめざしています。
個人が最高のパフォーマンスを発揮し、チームに貢献するには、「働く環境」も大切です。「在宅」や「時短」などの制度もフレキシブルに取り入れ、能力のある人材が、ライフステージが変化してもその能力を最大限に、持続的に発揮できる職場環境を整えています。
装置を開発する仕事は、必ずと言っていいほど「生みの苦しみ」を味わいます。そんな時、活力となるのが仲間の支えです。それは同僚であり、クライアントであり、家族であり、関わる人みんながチームとしてサポートし合うことで、より大きな成果を生み出すことができます。仲間とともに得る達成感は、苦労すればするほど、知恵を絞れば絞るほど大きいものです。そして、その経験で得た感動や達成感は、そのまま自分の仕事やサービスへの愛着や関わる人への思いやりに変わります。
当社は今、企業としてさらなる飛躍の時期を迎えています。今後海外進出を視野に入れております。同じ想いを持って大きく前進できる仲間を募集しています。
社員インタビュー

八木政和(2006年入社)
兵庫県立武庫工業高校卒業
高校卒業後、ミュージシャンをめざして毎月梅田や心斎橋でライブをしていましたが、「音楽は25歳まで」とリミットを決めて方向転換。高校時代、機械科で学んでいた「切削加工」を仕事にしたいとハローワークを訪れ、就職を決めました。
私は音楽も好きですが、小学校時代はミニ四駆にハマっていて機械も大好きでした。いろんな機械に触れて加工できるこの仕事はとても楽しいです。わからないことは教えてもらったり、自分で調べるのも好き。「努力」というより、「気になって調べる」という感じです。自分で考えて手を動かして作ったものが狙い通りに完成したときには、ものすごい達成感があります。
この仕事を通して、「日々、目の前の課題をクリアしていくことに全力投球していたら、どうにもならないことなんてない」ことを知りました。これから仕事の幅がもっと広がっていくことを感じていますが、自分も会社と一緒に新しいことに挑戦して成長していきたいです。