Kukkiaは私が10年前に立ち上げた木のおもちゃgg*とkiko+のメーカーです。
私はもともとおもちゃメーカーで勤めていて、木のおもちゃを企画したり中国の工場におもちゃの製造をディレクションしたりするような仕事をしていました。
29歳の時に「自分のブランドを作りたい!」とパートナーと独立したのですが、ありきたりなやり方ではおもしろくないし、ブレイクを狙うならデビューは日本ではなくヨーロッパにしようと。いきなりドイツのニュルンベルクで行われる世界最大のおもちゃ見本市に出展したんです。今考えたらよくやったなと思います(笑)。
でも、そこから別ブランドkiko+を立ち上げ、フランス、パリのメゾン エ オブジェ出展などを機に、イギリスのコンランショップやエールフランスといったそうそうたる顔ぶれの会社が扱ってくれて、日本の市場でも「逆輸入トイ」として注目されるようになりました。
偶然起こったラッキーなようだけど、これは私の最初の読み通り。戦略通りなんですよ(笑)。
それは、運命だと思います(笑)。
大好きだった祖父が大工をしていて、子どもの頃から材木が身近にある環境で育ちました。祖父はよく私に木でおもちゃを作ってくれていたんですが、今ふり返ると、当時から作ってほしいものを祖父にえらそうにディレクションしていたと思います。木のローラースケートや2階建のドールハウス…物心ついた頃からキャリアを積んでいたようなものですね。祖父にはとても感謝しています。
みなさんも、自分の子ども時代を振り返ってみてください。すでに自分の天職に出会っているかもしれませんよ。
Kukkiaのおもちゃは…「おもちゃ屋さんにないおもちゃ」。取り扱い店には、雑貨店などコンセプトショップが多いです。
デザインやカラーの雰囲気から、外国のおもちゃと間違われることもあるのですが、「下駄」や「ガチャガチャ」など、日本の懐かしいおもちゃからインスピレーションを得ているものも。インテリアになじむので、子どもだけでなくお母さんたちにも気に入ってもらっています。
今新しく手がけていることは、子ども部屋のプロデュースです。ヨーロッパの家の子ども部屋ってすごく可愛くておしゃれですよね。それを「親御さんとkukkia」ではなく、「子どもとkukkia」で、「お気に入りの部屋を作る」ことを新事業として考えています。私が祖父にやってもらっていたことと似ていますね。
はい、たくさんあります(笑)。会社を立ち上げるときに融資を受けたんですが、初年度は「ドイツの見本市に出る」ということだけで夢見る夢子さん状態でした。先が見えていないのになぜが「The positive!」で。最初に作った5種類のおもちゃの在庫を2500個も抱えて、気づけば融資してもらったお金はすっかりなくなってました(笑)。でも、会社員時代からおつきあいのあった問屋さんなど、周りの方々に助けてもらってなんとか乗り切りました。
私は子どもの頃から「困難を乗り越えて成功を味わう」という経験をたくさんしてきたように思うんです。「夢の実現のためには大変なこともたくさんあるけれど、実現したときの喜びの方が絶対大きい」とわかっているので、私は全然気にしません。Nothing is impossible!
10年間kukkiaをやってきて強く感じるのは、すべての出会いや出来事が夢の実現につながっているということです。目の前で起こっている出来事すべてにヒントがあります。ぜひアンテナを張り巡らせて、やってきたチャンスをものにしてください。そして、「夢見る夢子」で全然OK。自分を信じて頑張ってください!そして、感謝の気持ちを忘れない!です。