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SAKURA NAVI やりたい仕事、見つけよう!

フリーアナウンサー
赤崎 加林さん

06CASE
誰もが憧れる仕事、アナウンサー。西宮出身で東京を拠点に活躍中の赤崎加林さんにアナウンサーの仕事とその魅力について聞きました。どうやって、その職に!?

私は、大学時代にアナウンサーをめざして就職活動をし、テレビ大阪でフリー契約のアナウンサーとして就職しました。 アナウンサーというとテレビやラジオで話をするところが表立って見えるところですが、それだけがすべてではありません。

テレビ大阪では「伝える」ということを徹底的に学びました。 ネタ集めから取材のアポ取り、取材をして台本を作り、カメラマン・音声・照明さんと共にロケ、出演。そして、持ち帰った映像を編集してナレーションをつけ、音楽を発注するところまで。必要な時は自分で撮影も。 番組づくりのすべてを担当したことで、情報を引き出すための「聞く力」や得た情報をわかりやすく伝えるための「構成力」を養いました。

その後、20代後半で「とっておき関西おひるまえ」というNHKの朝の看板番組のキャスターを3年間務めました。こちらでは、スタジオでのゲストトーク、園芸、お料理コーナーの進行、旅コーナーのリポート・進行、中継など、アナウンサーとして幅広くあらゆる仕事を経験し、わかりやすく楽しく伝える「表現力」を学びました。毎朝1時間の生放送のキャスターを務め上げた経験は、私のキャリアとして自信となりましたし、アナウンサー人生の基盤となっています。

赤崎さんはテレビやラジオ、司会とお仕事の幅が広いですが、それぞれに違いはありますか?また、キャリアで悩んだことなどあれば教えてください。

30代で初めてラジオに挑戦しました。20代ではテレビを中心に仕事をしていたので、ラジオを始めた最初の4年間は一から学び直しで、修行のような毎日でした(笑)。同じアナウンサーの仕事でも、テレビとラジオではその内容は全然違います。テレビだと表情や動きで伝えることもできますが、ラジオは本当に言葉だけ。笑顔で相槌を打っているのにリスナーには何も聞こえていないということもありました。今考えると当然なのですが、テレビで経験を積んでアナウンサーとしての自信がついてきていた時期だっただけに、できない自分を受け入れることができず蕁麻疹が出るほど悩みました。

でも、ラジオを経験したおかげで徹底的に自分の言葉や表現について見直す機会を得ました。「伝える」には、説明するのではなく「イメージや想像のヒントを与える」ことが大切だと気付いたんです。例えば、バラの花があったとして、「直径10センチのバラ」と説明してもすぐにイメージはわきません。「げんこつより少し大きなバラ」と言えばどうでしょうか。雨も、聞いている人の状況によって「あいにくの雨」や「めぐみの雨」など、いろんな意味合いがあります。どんな人が聞いているのかを決めつけず、いろんなリスナーに配慮した話し方、伝え方も大切ですね。

お仕事で一番大切にしていることは何ですか?

私の仕事の原動力は、興味あるモノやコト、人について「知りたい」という好奇心と「伝えたい」という強い想いです。CRT栃木放送の生番組内に「赤崎加林のとちぎぷらぷら」というコーナーの時間をいただき、「自分の伝えたいことを丁寧に伝える」ことに命をかけています。栃木は夫の転勤で一時期移り住んでいた地ですが、そこで出会った栃木の人の魅力や、地域の人さえも気付いていないような素敵を伝えたい。毎週さまざまな魅力を見つけて実際に訪れ、大切に伝えています。

もうひとつ、仕事で大切にしていることは「準備」です。取材ノートは事前にぎっしりと書き込んでのぞみます。駆け出しの頃は準備をするのは恥ずかしいことだと思っていたんです。アナウンサーはアドリブや洒落たことをとっさに言える臨機応変さが大切だと思っていて、それがうまくできない自分がとても嫌でした。でも、だんだんと臨機応変にコメントできる人はみんな十分に準備をしていることに気づいて。以来、どんな仕事でも本番の何倍も時間をかけてしっかり下準備を行うことを大切にしています。

アナウンサーをめざす大学生にアドバイスをお願いします。

テレビやラジオでのアナウンサーの仕事はタレントさんのように自分を出すのではなく「伝える」ということが大切です。そのためには、大学時代は発音やアクセントの練習よりも、いろんな人や景色、ものごとに興味を持って、積極的に出会い、自分の引き出しを増やしておくことが大切だと思います。視野を広げ、いろんな価値観に触れ、感性を豊かにしておくことが表現力の基盤になるはずです。

具体的には、人や物、場所の「いいところ探し」を日常的に意識してみましょう。感覚的に「素敵!」と思ったら、「どこがいいのかな」と分析して言葉にしてみる。そのような習慣の積み重ねが力になります。取材力、表現力はどんな仕事にとっても大切なスキルです。ぜひ、就職活動中のみなさんも実践してみてください。

最後に、西宮愛を熱く語ってください。

関西のお仕事も継続しているので、西宮の実家には毎月のように帰ってきています。西宮市文化振興財団のお仕事もさせていただいていて、毎年行われる六湛寺公園の野外アートフェスティバルでの司会は楽しみにしている仕事のひとつです。

私は、全国どこに行っても「みやっこ」であることをアピールしています。自分のふるさとを愛していれば、どこに行ってもその土地を愛する人に出会うことができ、共感できると思います。今後どこで仕事をするご縁があるかわかりませんが、西宮という故郷を自分の軸に、全国どこに行ってもその地域や人のよさを伝えられるアナウンサーでありたいと思います。

ご協力ありがとうございました。


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