ディー・エヌ・エー(DeNA)に転職したい、という人はたくさんいますね。私のところにもよくご相談いただきます。ネット系企業の中でも知名度が高く、落ち着いた印象もあるようなので、すごく人気が高まっているようです。
ディー・エヌ・エーさんには何名もご紹介した経験があり、なんとなくコツのようなものも知っています。記事中で触れていきますね。
目次
ディー・エヌ・エー転職の要点
ポイントをまずまとめますね。おおまかに以下のポイントがあると思っています。
ディー・エヌ・エーの特徴
・モバイル関連のSNSやオークション、ゲームなどの事業を幅広く手掛けるIT業界大手企業
・注目分野である、MaaS(Mobility as a Service)やヘルスケア分野にも進出済み
・給与平均は500万円強と同規模の他社よりもやや低めと言える
・平均年齢は31歳と若い(そのため上記給与も納得できる)
・平均残業時間は5,60時間とおおよそIT業界平均ライン
・優秀な方が多いと言われており、過去には外資コンサルからの転職多数
ディー・エヌ・エーに転職する際の留意点
事務職・技術職問わず、ほとんど専門職として採用される
専門職は特に非公開求人が多いため、転職エージェントを使うメリットあり
ディー・エヌ・エーの会社概要
商号 | 株式会社ディー・エヌ・エー(英文名 DeNA Co., Ltd.) |
所在地 | 〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ |
設立年月日 | 1999年3月4日 |
資本金 | 103億97百万円 (2018年3月末時点) |
株式公開市場 | 東京証券取引所・市場第一部 |
決算期 | 毎年3月31日 |
従業員数 | 連結:2,475名(単体:1,341名) (2018年3月末時点) |
役員 | 代表取締役会長 南場 智子 代表取締役社長兼CEO 守安 功 取締役 原田 明典 社外取締役 大塚 博行 社外取締役 堂前 宣夫 常勤監査役 小泉 愼一 監査役 渡辺 武経 監査役 飯田 善 監査役 藤川 久昭 監査役 近藤 幸直 常務執行役員 COO 岡村 信悟 常務執行役員 CTO 小林 篤 常務執行役員 中島 宏 常務執行役員 渡辺 圭吾 執行役員 大井 潤 執行役員 松井 毅 執行役員 佐々木 悠 執行役員 顧 乾俊 執行役員 瀬川 翔 執行役員 増田 真也 執行役員 崔 大宇 執行役員 對馬 誠英 執行役員 浅子 信太郎 執行役員 池田 修 執行役員 阿部 すさ 執行役員 橘 浩二 (2019年4月1日付) |
主要子会社 | 株式会社モバオク 株式会社エブリスタ 株式会社横浜DeNAベイスターズ 株式会社DeNAライフサイエンス DeSCヘルスケア株式会社 株式会社DeNA Games Tokyo SHOWROOM株式会社 株式会社横浜スタジアム 株式会社PFDeNA DEF STUDIOS株式会社 株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース 株式会社集英社DeNAプロジェクツ 株式会社DeNA SOMPO Mobility 株式会社DeNA SOMPO Carlife 海外 上海縦遊綱絡技術有限公司(WAPTXグループ) DeNA Seoul Co., Ltd. |
主要関連会社 | 株式会社AMoAd 株式会社Cygames |
事業内容 |
ゲーム |
DeNAの株価、時価総額、株主情報
事業内容
これ知らない人が意外と多いので、あまり知られていないのかもしれませんが、「Mobage」を提供しているのはDeNAです。その後、携帯電話・スマホゲームやアプリ、SNS等の事業を展開しています。主要子会社のところを見ていただくと分かりますが、海外にも展開をしています。海外展開については、次のトピックで少し深掘ります。
今では、Webに限らず、プロ野球の球団経営をしているので、そちらでよく認知している人もいらっしゃるようです。
グローバル展開
ディー・エヌ・エーは既に、海外に7つ拠点を持っています。海外展開を進めているのはゲーム事業が中心です。
今後さらに海外売上比率を高める方針を出しているため、IT分野で海外で働きたいという方にとっては非常に魅力的な環境かと思います。
見るべきポイント
事業概要 自分が希望していない事業でも、会社の主力事業はチェックしておきましょう。希望している事業以外での入社や入社後の異動を打診されるケースもあります。
社風 「フルスイング」というDeNAに関するメディアを運営しています。チェックしておき、あなたとのマッチ度合いをよく考えましょう。
IR 上場企業なので、IRを出しています。各事業の現況や今後に向けた方針なども公開していますので、必ず確認しましょう。
ディー・エヌ・エーの採用情報
ディー・エヌ・エーで採用中の職種
ディー・エヌ・エーの採用職種はここでは紹介できないほどたくさんあるので、一覧だけ記載しておきます。
■DeNA本社
・AI系職種
・分析系職種
・ゲーム企画系職種
・ゲームクリエイティブ系職種
・ゲームエンジニア系職種
・ゲームビジネス系職種
・エンジニア系職種
・システム基盤系職種
・クリエイター系職種
・ビジネス系職種
・コーポレート系職種
・スポーツ事業
■DeNA Games Tokyo
■グローバル関連
■横浜DeNAベイスターズ
■DeNAライフサイエンス
平均年収
(※口コミ等による参考値となっています。)
転職時の年収平均 :450万~1200万円
社員の年収平均 : 583万円(平均年齢は31.1歳)
ディー・エヌ・エーの給与平均は、同業界同規模のサイバー・エージェントやグリーと比較し、少し低いといえます。ただ、平均年齢の若さから考えてみると、実力相応の給与だと考えている人が多いようにも思いますし、そのような声を働いている方からは聞きますね。
労働環境
ディー・エヌ・エーの月間の平均残業時間は【5,60時間程度】です。同業界同規模のサイバー・エージェントやグリー等と比較すると、同じくらいの残業時間といえると思います。
これはどの会社にも言えると思いますが、部署や会社の状況によって残業時間はすぐに変わります。気になる方は、ぜひ最新の情報を直接聞いてみてください。この辺りの考え方のミスマッチは双方にとって不幸なので、はっきりと質問して嫌に思われることはないと思います(そのときの状況と合わなければ不採用となることもありますが・・・)。
ディー・エヌ・エーの求人情報
事務系職種はディレクター・PMの求人多数
ディレクター職・プロジェクトマネージャー職での求人が多いです。
自社サービスが幅広いので、もちろんその数だけディレクターやプロジェクトマネージャーが必要になるわけですが、外部の開発会社とも定型しているため、その調整ができると選考には有利かもしれません。ディレクターの業務範囲が広がっている会社も多いですが、ディー・エヌ・エーの場合は、プログラミングができる必要はほぼありません。
想定年収は、450万~1200万と非常に幅広いので、うまく交渉したほうがいいかもしれないですね(笑)。ご相談乗りますので、応募前にぜひお問い合わせください。
技術職職種では、エンジニア職・データサイエンティストの求人あり
インフラ、サーバーサイド、フロントエンド、アプリなどの開発、他にはデータサイエンティストやAI関連の開発者の求人があります。
オートモーティブ、ヘルスケア、グローバルなどは応募段階で職種を選ぶ必要があるのですが、応募後に適性をみて他の部署を紹介されることもあります。その他の職種については、採用過程で担当する事業が決まっていきます。希望職種での業務経験はほぼ必須です。必要経験年数は職種によるので、実際に応募するときによく確認しましょう。
こちらも想定年収は500万~1200万円と幅広いです。こちらもよろしければ応募前にご相談ください。
ディー・エヌ・エーに関する口コミまとめ
私からの情報だけでなく、実際に働いた社員の口コミも大事だと思うので、口コミサイトの内容をまとめました。口コミサイトは意外と書いてもらうのが大変なのですが、ディー・エヌ・エーは非常に口コミが多かったです。ネガティブな情報ばかりだとあれですが、ディー・エヌ・エーの場合は口コミサイトには珍しく、ポジティブな内容が多かったです。会社愛が強い方も多いので、これはいい傾向かもしれません。
やりがいと成長・待遇・人間関係の3軸で整理しました。
やりがいと成長
やりがいと成長についても業界平均と比較して、高めの評価を受けています。
高い目標がありますが、達成してもっと仕事をしたいという気持ちがあれば、どんどん裁量を得ることができる環境です。そのため、若手の成長環境として非常に高い評価を受けています。一方で、自分がやりたい仕事を発信できる人でないと、同じ仕事をし続けることになり、面白くなくなるという声があります。これは、ある種、自分で働き方を選べるとも言えると思いますが、ディー・エヌ・エーで働くなら、どんどん新しい仕事をもらった方が面白いと思います。どちらかというと、自分から学んでいく姿勢がある人が会いやすいですね。
やりがいについては、一緒に働く社員のモチベーションが高く、その環境でスピード感のある仕事に携れること自体がやりがいという声が多数あります。もちろん特定の事業領域に興味がある人にとっても、幅広い事業内容がありますし、今後もモビリティ、ヘルスケアなどと展開していく方針なので、活躍の場やそこで活躍できる人材は増えていくでしょう。
待遇
給与への満足度は、3章でも紹介しましたが、同業他社と比較して評価は悪くありません。むしろ高い評価を受けています。
平均年収は600万円弱ですが、個別に見ていくと年収1000万円を超えるエンジニア等もおります。個人差が大きいとも考えられますが。多くの企業はそうですよね。結果を出せば評価してもらえる実力主義の環境はあるので、結果で示していきましょう。ただ、一回当たりの昇給幅は必ずしも高いとは言えないので、継続して結果を残し、できる仕事を広げて続けることが給与を上げていくためには重要なことになります。
福利厚生については、実は以前、ランチの無料支給だったり、会社近辺の居住者への住宅手当だったりがある時期もありましたが、近年どちらも廃止されてしまいました。そのため特筆するような福利厚生はないかもしれませんが、一般的なものは揃っている環境です。
人間関係
会社の雰囲気も高評価ですね。
新卒採用においても、ディー・エヌ・エーはかなりの人気を誇っていますので、優秀な若手が多いという声はよく聞きますね。目標を高く設定するなど、自立した社員を育んでいくことが会社の一つの方針でもあるため、結果を出して次の仕事を獲得していくことが面白いという人にとっては、この上ない環境です。一方で結果が出せないと、面白さを感じられない仕事を続けることになり、結果的に辞める人も一定数いることも事実です。どの企業に転職する場合も同様ですが、結果を出せる企業・職種を選ぶことは、転職において鉄則ですね。
風通しがよいことも知られています。誰が言ったか、ではなく、何を言ったかを重視する雰囲気があります。そのため、ロジカルに説明することができれば、ポジションに関係なく意見を通すことは可能なようです。逆に、自分の意見を表明することが苦手な方は周囲のロジカルな意見に押されてしまいがち、という口コミもいくつか見受けられました。自分の意思を表明しない限りは、相手に伝わることはないので、積極的にアピールしていくようにしましょう。
ディー・エヌ・エー転職を考えるにあたって最後に
ディー・エヌ・エーに転職することについて情報をまとめました。人気の企業ということだけあって、非常に転職するメリットが大きいことが分かりましたが、自分自身がどのように働きたいか、どういう仕事に向いているか、結果が出せるか、を考える必要があることも感じられたかと思います。
ディー・エヌ・エーはもちろん、多数の企業への転職を支援してきた実績がありますので、転職相談や面接対策、給与交渉の方法など、ノウハウはたくさんあります。ご興味を持っていただけましたら、お気軽にご連絡くださいませ。