来る度に味が変わるってほんとですか?
そんなん言っちゃっていいんですか
久留米出身なので、博多の豚骨ラーメンがベース。
でも、それにこだわってるわけでもなくて。
今年の10月で開店2年目に入りましたが、味は未だに日々進化してるんですよ。
「おいしい」と言ってもらっているものをわざわざ変えるのは挑戦だし勇気がいるのですが、
それでお客さんが喜んでくれるのが僕の喜び。
新しい食材を取り入れてみたり、麺の材料や太さを変えてみたり。
閉店後にいろいろ試行錯誤を繰り返しています。
僕がメニューを突然変えたりするのでアルバイトの子もたまにびっくりしています(笑)
いつもベストのものをお出ししていますが、僕は味を「守る」より「進化」していたい。
お客さんにもその「進化」を一緒に楽しんでほしいんです。
僕の自己満足なんですけどね(笑)。
今では「西宮らしい味」とお客さんに言ってもらえることもあって、とても嬉しいです。
麺は毎日店内で製麺。ラーメンに合わせて素材や太さを変えてアレンジしています。麺に納得がいかない日は、店主の独断で突然店を閉めることもあるという頑固なこだわりよう。スープは「豚骨なのにあっさり!」と女性や子どもにも人気だ。

ところで、なぜ西宮で店を? 儲けようと思ったら、 大阪とか神戸とか都会の方がいいのでは??
西宮でお店を始めたのは「店を出すなら家族と住む町で」という思いがあって。
正直、西宮のことはあまり知りませんでしたが
「家族で住むなら西宮」というイメージがあったんです。
僕は昔から桜が好きで、春に阪急電車で夙川を通るときに桜が咲いているのをよく見ていて、その印象があったからかもしれません。
西宮限定で店舗物件を探して、店の名前にも「桜」を入れました。
実際に西宮で店をしてみると、地域の人がとてもあたたかくてみんな応援してくださるのがとてもありがたいです。
市内の店主仲間もとても仲良くて、コラボなんかも楽しんでいます。
将来的は、ラーメン屋以外にも西宮で暮らす人が楽しめるような事業を色々やってみたいと考えています。
ライブハウスやサッカー教室…自分ができることは何でもやりたいですね。
まだ具体的には何も決まっていないですけど。
今はまだ夢の途中です。
取材:武庫川女子大学 石川あや