西宮にいながらにして
食べられるって本当ですか!?
はい。全国各地の老舗店や地元で人気の名店の餃子が、わざわざ旅することなく甲子園口で食べられます。
栃木県の宇都宮餃子や静岡県の浜松餃子、滋賀県の近江牛の餃子、鹿児島県の黒豚餃子など30種類ほどの餃子があって、
通常、のれん分けでもしない限り外には出さないという名店の餃子ばかりを扱っています。
一言で「餃子」といっても店によって焼き方にこだわりがあって、単に取り寄せて焼けばいいというものでもないんですよ。
各店独自の焼き方を大事にしないとそのお店本来の味が出せないので、
現地の店を訪れて店主から焼き方を直々に教えてもらい、その通りの焼き方でお出ししています。
オリジナルの「鶏白湯餃子」は、餃子の道15年の店主の鈴木博志さんが試作に試作を重ねた自信作!濃厚な鶏白湯と一夜漬けした浅漬けの白菜を使用し、徹底的に「旨味」にこだわった逸品で「何個でもいける!」と女性にも人気だ。

ところで、なぜ全国のこだわり餃子を出せるんですか?
私が勤めていた餃子店が、池袋にあるフードテーマパーク「ナンジャ餃子スタジアム」に出店していたんです。
すごく集客力のあるフードテーマパークで、「餃子って誰もが大好きな食べ物なんだ」ということを日々実感していました。
私は店長として自分の店を日本一の餃子店にすることを目標にしていたので、「こういう場所が全国各地にあればもっと多くの人の知ってもらえるのに」と思っていました。
その後、全国各地のフードフェスや音楽フェスなどに積極的に出店して自分の店の餃子の宣伝をする中で、
フードテーマパークで知り合った他店の餃子店の店主たちから、イベントの委託をされるようになって。
それが他店の餃子を扱わせていただけるようになったきっかけです。
2年前に、かつて勤めた餃子のテーマパークのように地域の人が自分の生活圏で全国の餃子を何種類も楽しめる店、「餃子マルシェ」を甲子園口にオープンしました。
私の願いは、自分の作る餃子だけでなく全国の有名店のこだわりの餃子をより多くの人に食べて喜んでもらうこと。
将来的には、全国各地に「餃子マルシェ」を展開していきたいですね。
そうすることで、今、大切な餃子を卸してくださっている店主たちにも恩返しできるのではないかと考えています。
大学生のみなさん、学校帰りにぜひ餃子の食べ比べを楽しみに来てください。
取材:武庫川女子大学 石川あや